ミニー・ストーリー・ダンス発表会vol.8
- 日程
- 2002年8月3日(土) 開場15:30 開演16:00
- 場所
- 四谷区民センター
ごあいさつ
こんにちは!ミニー・ストーリー・ダンスです。この発表会も今年で7回目を迎えました。
「青山教室」の子供達は、益々パワーアップ!“バンビクラス”から“ポケットクラス”まで心を一つにして、バレエ・ジャズダンス・セリフや歌のレコーディングに目を輝かせ、意欲的に取り組んでいます。
第1部では「港北教室」「自由が丘教室」からの応援もあり、とってもかわいい作品がいっぱいです。初舞台のお子様も多く、ドキドキワクワク・・。
また「スリーピング・ビューティー」では小学校4年生以上の子供達がトゥシューズに挑戦しています。
そして第2部で「青山教室」の子供達が演じる作品『リメンバー』は誰もが持っている昔の「思い出たち」が繰り広げる、ちょっと切ない物語です。
元気・可愛らしさだけでなく、寂しさ、悲しみを感じて一生懸命演じることの出来るミニーの子供達はきっと心が優しく、他を思いやる人に育つでしょう。
ミニーの舞台には欠かせない個性あふれる妖精・妖怪たちも張り切って皆様をお待ちしております。どうぞ温かいお心で客席から応援してください。
そして舞台からの温かいメッセージを感じて頂ければ幸いです。
最後になりましたが、いつも温かく見守り熱心にご指導下さいます中田豊明先生・岡本京一郎先生・SHO-MA先生・スタッフの皆様、そして「ラ・ラルー」「ハニーハント」保護者の皆様のご協力に心より感謝いたします。
ミニー・ストーリー・ダンス主宰 杉もと みな子
ストーリー
今、ここにいる女の子に男の子、お父さんにお母さん、おばあちゃんにおじいちゃん。
顔も名前も性格も、みんなばらばら。夕べ、ごはんをどれだけ食べたか、ふとんの中でどんな夢を見たか。みんなばらばら。そりゃそうだ。
でもみんな同じってこともある。
みんな赤ちゃんだった。
おぎゃあおぎゃあ泣いて、ちゅうちゅうおっぱいをすって、おむつをかえてもらった。
覚えているかい。み~んなそうだった。ほら。あなた。
おじいちゃんにおばあちゃん。お母さんにお父さん、男の子に女の子。
大人は子供だったことを忘れ、子供は小さかったことを忘れ、
小さい子はもっと小さかったことを忘れ、赤ちゃんは何を忘れるのかなあ。
忘れてしまったあの日々は、ずいぶん遠い気がするけれど、思い出させてくれるものがある。いつも一緒にいたお人形。大好きだった本。家のどこかで今もじっと君を待っている、かもしれないよ。
そんな宝物たちの物語。
バグズが来たよ。バグズだよ。ありとちょうちょ、てんとう虫、そしてトンボ。
おっとごきげん四匹を、こっそりねらうやつがいる。妖怪クロウ。
クロウは人間の「思い出」を食べて生きている。ばくっとやられないようにご注意を。
こちら公園。わあ、女の子がいっぱい。なぎさたちはワクワクタイムの
まっさいちゅう、だけど、なぎさちゃん、大切なこと忘れてないかな。
“暗いなあ、せまいなあ、押入れの中って。
でもここが今の私達の居場所。なぎさちゃんが遊ばなくなったから。
私たちは、おもちゃ。あーあ・・・これからどうなるのかしら。“
悲しそうな音がひとつ、またひとつ。
妖怪クルッポルッポは、いつか人間と仲良くなりたいと思っている陽気な妖怪。
むむ、この悲しそうな音はどこから聞こえるのかな。妖怪クロウは言う。
「これはもうすぐ捨てられる物たちの叫びなのだ!」。
クルッポルッポ、もう放っておけない。
大切なことを思い出してごらん、なぎさ。おもちゃが聞いてくれた自分だけのあの
お話を。胸をときめかせて何度も聞いたおとぎ話を。
遠い思い出を。
“リメンバー・ミー!思い出して!”
(時が過ぎても消えない愛は、こころのなかに 光続ける。)
不思議ね。昔のお人形やお話って、あったかい感じがする。
ありがとう、なぎさちゃん。思い出してくれて、ありがとう。
私達待ってる。ずっと待ってる。
だから 忘れないでね 私たちのこと・・・