場当たりの大切さ

「場当たり」とは

舞台の上で踊ったり、演じたりするときに

どの位置に立つかを決め、確認する大切なものです。

普段稽古しているスタジオと、舞台とでは広さが全く違うので

これをきちんとしておかないと、せっかく練習を重ねてきたことを

お客さまにきちんとお見せする事ができません。

 

先日の通し稽古でも、午前中に行いましたが

8月2日の前日リハでも、まずこの「場当たり」を行います。

長時間の稽古にも良く頑張り

ミニ―の生徒は本当に偉いな~~と思います。

しかし、15日の場当たりで私はちょっと不安に思った事があります。

 

頑張ってはいるけれど子ども達は、ちゃんと自分が立つ場所を覚えられるのか・・・・。

慣れない場所で、知らないスタッフを前に緊張もあったのでしょうか・・。

何のための場当たりかわかっていないように見受けられ

午後の通し稽古では、まったく違う場所に立って踊っているお子さんが

いらっしゃいました。

 

皆さん大変良い子で

言われた事を「はい!」と素直に出来るのですが

その意味や、大切さは理解できていないのでしょうか?

その時だけなのです・・・。忘れてしまうのです・・・。

 

誰のための、何のための場当たりか・・・。

それは、実際に舞台に立つお子さん自身のためなのですが・・・。

幼いルビークラスのお子さんでしたら

理解出来なくても仕方ありません。

でも、お姉さんなら分かるはずですね。

 

この件だけでなく、最近よく感じるのは

子ども達は、大人の言う事を「はい」と良いお返事をして

素直に従う事が大事だと思っているのではないかという不安です。

その結果良くなるかとか、そうしてなにが出来るようになりたいかという

欲求が薄いような気がします。

(目指している目標が間違っている・・・。)

先生に良い生徒だと思われるためにレッスンしているわけではなく

自分が何を身につけるかを目標にもつことが大事だという事を

私は「場当たり」を通じて生徒の皆さんに伝えたいと思います。

 

ご家庭でも

ママに褒められることで満足するのではなく

その結果自分がどうなるかを教える事が大事ですよね。

 

今週のレッスンで小学生以上のお子さんに

私は熱くそんなお話しをしています。

さてさて、8月2日の場当たりでは、どんな変化があるでしょう(^。^)

子どもたちの成長が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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