Lily.Tの衣裳部屋

  アトリエたかの

娘の中学の合唱祭は 学年毎のコンテスト形式で行われます。

 部活動や委員会活動、試験などただでさえ忙しい中学生活にクラスでまとまって

何かをするという課題が加わると、実に面白いほど ゴタゴタがあり、誰かが怒り出し、

誰かが泣くようです。

 娘のクラスも然り。

 あの子が指揮者でなければ私はピアノを弾かない!と伴奏者が言い出せば

 指名された子は、指揮したくないと言い…

 朝に夕に、練習時間を取るのだけれど、始めはおしゃべりばかり…

 プリプリしながら帰宅する娘の話はまるで自分の中学時代の様です。

 そんなふうに毎日繰り返される揉め事もいつしか話し合いになり、

 一週間前あたりからクラスごと、対抗意識が出るらしく練習時間も長くなってゆきます。

 声が出なくなるほど歌い込んだ前日練習では、

もう帰りなさいと先生に追い出されるまで歌ったのだとか。

 本番当日。始めの揉め事が嘘の様に心を一つにした歌声がホールに響くと、

 私も妙に感動してしまい、周りを見ると 涙を抑える父兄の姿もチラホラあって

どのクラスも同じ様なドラマがあったのだろうと想像されるのです。

 面白かったのは合唱前の各クラスのスピーチでした。

 前日に先生にひどく叱られテンションが下がりきって今日の日を迎えたとか、

私たちのクラスには、音程が外れる人が数名いて苦労しました、とか

正直な気持ちを話してくれ、スピーチの後に合唱を聴いてみるとなるほど歌声も

その通りで、思わず笑ってしまいます。

 それがまた、ほのぼのとさせてくれるのです。

 学生時代は毎日が宝です。

 辛いこと、楽しいこと

 全部ひっくるめて 素晴らしい。

 流した涙の数だけ宝は増えてゆくのでしょう。

 そんな娘の毎日を垣間見る事で私も宝がひとつ増えてゆきます。

 今日も楽しい話を聞かせてくれる娘に感謝です♫

 ありがとう。


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