Future No.122

1年でいちばん寒い2月も終わりに近づいてきました。暖かい日差しの中に春を感じます。
北海道名寄では気温がマイナス25度だそうで、昨日上京した知人が東京の暖かさに感激していました。同じ日本でもずいぶんちがいますね。

さてパレットクラスも後半になり、私の中ではそろそろ発表会の準備が本格的に始まりました。
今年のテーマは「心」です。人間は身体と心とで出来ています。「身体」ははっきりと目に見えますが、「心」には目に見える形はありません。でも確実にあります。一人ひとり顔かたちが違うように、「心」も千差万別一人ひとり違いますね。どんな「心」をもつかは、その人次第です。
人は美人になりたいとかスタイルをよくしたいとか、こんな服を着たいとかいろいろと考え努力をします。その結果は鏡を見ればすぐに確認できますね。でも、「心」はどうでしょう?誰もが美しい「心」でいたい、強い「心」をもちたいと思うでしょう。でも毎日鏡を見るように今日の自分はどんな「心」かしら?こんな「心」でいましょう・・などと思うでしょうか?目に見えないのでなかなか確認しづらいものではないでしょうか?いつの間にか心が疲れていたり、ドロドロとマイナス思考になっていたりすることもあります。鏡を見ても確認できない「心」は周りの人との人間関係で確認できたりします。でもそれを通じて自分の「心」のあり方の良し悪しを思う人は意外に少ないような気がします。自分がどのような「心」でいたいと思うかは、とても重要なことです。それしだいで顔の色つやだって背筋の伸び方だって、時には体調だって左右されますね。そして目に見えない「心」をしっかりと見つめられる人は、おそらく<信頼><責任感><思いやり>のように同じく目に見えないものをもてる人です。そうでありたいものですね。

物質がこんなに充実している現代社会の中で、精神文化はそれらの発達に追い付いていっていないような気がします。というか物質や情報が豊かになればなるほど目に見えない「心」にむけられる意識が薄れ、気がつくと本当の喜びや安らぎがなくなっていくようで私は不安です。
次回発表会のオリジナルミュージカル作品は「ビリーブ」です。
この話には愉快で心優しい「妖怪達」が登場し、人の「心」に語りかけるという作品です。私は作品の中で「目に見えないものを信じることの大切さ」を描きたいと思っています。それは「妖怪」であり「心」なのです。
今回もまた大幅にストーリー・脚本を練り直し、より深みのある楽しい作品に成長するよう努力してまいります。また、作品を創るにあたりレッスンの中でもお子様方と「心」についてのお話をたくさんしていきたいと思っています。どうぞ皆様ご期待下さい♪
また、バレエ作品の方も準備に入ります。こちらも日ごろの成果をご覧頂けるようにと考えています。どうぞお楽しみに!そしてご家庭でも頑張るお子様をどうぞ温かく応援してさしあげて下さい。

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