Future No.116

このところの涼しさに、蝉の声が哀れに感じる今日この頃ですが皆様お元気でいらっしゃいますか?
教室では日々のレッスンや週末の追加レッスンに加え、舞台通しリハーサルを行う時期となり、いよいよ発表会本番が近付いてまいりました。
お手伝いくださる「トウィンクル・ボックス」のお母様方、ご協力をありがとうございます。
そしてお父様ご祖父母様などご家族の皆様のご理解とご協力に心より感謝いたします。
今年の発表会も、感動的で温かい愛のあふれるものとなりますよう、
残された日々を全力で頑張ってまいります。
大きな舞台で何百人もの方々の拍手をいただき、演じ終えた時のお子さんの笑顔を思うと、
今からドキドキワクワク!胸が高鳴ります。
さて、毎年8月にはテレビや新聞で「平和」という文字を頻繁に目に致します。
私たち日本人にとって8月という月は特別なものなのでしょう。
それは言うまでもなく「広島」「長崎」そして「終戦」という忘れてはならない歴史があるからです。
偶然ですが昨夜も原爆投下直後の様子をカメラでとらえた米兵のテレビ番組を見ました。
瓦礫の中にたたずむ少年の写真、その背中には息絶えた弟の亡骸が。
そこには筆舌に尽くし難い現実が写っていました。
空想の出来事ではなくそれが本当に起こった事であることを思うと息が詰まるほど悲しいです。
そしてそのような事が2度と起こってほしくないと心から願います。
今回のオリジナルミュージカル「フューチャー」はそんな思いから、
子供に戦争の悲惨さと戦うことの無意味さを伝えるために創りました。
この作品は何度か再演を繰り返してまいりましたが、
今回は小説家の真山仁さんにアドバイスを頂き、さらに深い物語になりました。
今こそ大人も子供も本腰を入れて「平和」の大切さについて語り、
考えていかなくてはならない時代なのではないでしょうか。
作品の中で泉の主ファウンテンは言います。
「戦ってばかりいては未来はない!」相手を打ち負かすことが、
はたして自分の幸せにつながるのでしょうか?
これは国家の争いに限らず、私達個人の日常でも言えることだと思います。
今回この作品を中心になって演じる24人の子供たちは、稽古が始まった6月から、
演じることによって様々なことを考え、学んできました。
そして今は本番の舞台上から客席に「平和の意味」ついて伝えるべく、使命感に燃えています。
テーマを伝えるために争う場面もありますが、この作品を演じることによって、24人の子供たちだけでなく
きっとミニーの子供たち全員が戦う愚かさを知り、賢い人になってほしいと私は願っています。
どうか保護者の皆様もこの機会にお子さんと「平和」について語り合って下さい。
そして本番当日舞台の最後に、テーマ曲である「フューチャー」をご一緒に歌って頂けましたら、
本当に嬉しく存じます。

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